アクセス解析で最も重要な指標とは?
サイト運営管理者や業者であれば、Google Analyticsの様なアクセス解析は
非常に身近なものだと思います。
クライアントが特に気にするのは、多くの場合「ユーザー数」だと思います。
しかし、アクセス解析を行う管理者や業者の立場であれば、単純なアクセス数
だけをフォーカスした発言やレポートを提出するのは、ナンセンスです。
アクセス解析で最も大切な事とは?
サイトの目的やゴールによっても異なりますが、アクセス解析で共通して最も
重要な事があります。それは指標の数値に対する「質」です。
アクセスが沢山あれば、勿論それに越した事はありません。しかし、単純な
数値の多さに喜ぶのは、一喜一憂であり、事実を見ていない事になります。
言ってしまえば、単純な流入の数値なら、Adwords等のリスティング広告を
出稿すれば、幾らでも増やす事が可能です。つまり、量より質という事です。
では、指標の数値の質を、どの様に見極めれば、良いのでしょうか?
各指標の質を見極めるデータとは?
GoogleAnalyticsの各指標の詳細画面には、様々な詳細なデータが、表の中に
表示されているかと思います。
その表の中には、「平均滞在時間(セッション時間)」や「直帰率」「離脱率」
と言った細かいデータがあります。
これらの細かいデータと照らし合わせて、その指標の有効性を見るのです。
どんなにユーザー数が多くとも、これらの数値が悪ければ、信憑性に欠けます。
例えばGoogleから3,000、Yahoo!から3,000のユーザー数があったとします。
一見、Google、Yahoo!からも同じだけのアクセスがあった、と言えそうです。
しかし、表の中に表示された「平均滞在時間」や「直帰率」を良く見てください。
例えば、平均滞在時間の項目がGoogleは30秒、Yahoo!が1分30秒だった場合、
これを「同じ」と言って良いでしょうか?
もし、「直帰率」の項目が、Googleが80%だった場合、800人のユーザーを、
ユーザー数としてカウントする事が適切でしょうか?
こうして「量より質」の指標の見方で、データの信憑性を疑う事が大切です。
アクセスしたユーザーの行動をイメージする事が大切
単純な指標の数字に一喜一憂左右されるのではなく、それらのユーザーが、
実際にサイトの中で、どの様に行動しているのかを知る事が大切なのです。
アクセス解析のデータの見方を少し見直してみては如何でしょうか?