ウェブ解析士・テクニカルディレクター深沢のITブログ

WACA認定ウェブ解析士です。テクニカルディレクターとしてWebサイトの新規・改善・技術提案を行ってます。技術も解析も兼ね備えた提案力が私のウリです。

ポイントが解れば説得力が増す!「Google アナリティクスのレポートの書き方」

Googleアナリティクスのレポートの重要性

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サイトを運営するのであれば、Googleアナリティクスのレポートはとても重要です。
Googleアナリティクスは、一般的なサイトであれば、無料で導入する事が出来ますが、
そのアクセス解析の数値から見て取れる分析は、とても重要な内容です。

Googleアナリティクスのアクセス解析に現れる数字は、全てサイト上のコンテンツや、
そのサイトを取り巻く環境が今どうなっているのか?が全て反映された数字なのです。

 

Googleアナリティクスの数字は人間の健康診断と一緒

Googleアナリティクスの数字は、人間で言えば、健康診断で得られる数字と同じです。
全ての生活習慣、生活環境等から、その数字が弾き出される為、どのような生活を行い、
その結果、どの様になったのか、そして今の健康状態はどうなっているのか?
全て追うことが出来ます。Googleアナリティクスで得られる数値を追っていけば、
今、サイトの健康状態はどうなっているのか?細かく把握する事が出来ます。

しかし、我々一般人は、健康診断のレポートを見ても、どの項目の数値がどうであれば
良いのか?何故悪くなってしまったのかが、詳しくは分かりません。具体的にどの項目
のどの数字の正常値はどれくらいなのか?そしてそれによって何処が病気なのか?
改善する為には、どうすれば良いのか?主治医の説明と指示が必要です。

Googleアナリティクスも同じで、画面の数字だけを見ても、その項目が何を意味して、
その数字が良いのか?悪いのか?一般的には、どれくらいなのか?その数字が悪いと、
何処がどういう状態になっているのか?それを改善する為には、どうすれば良いのか?

レポートはいわば、検査に対する主治医のアドバイスなのです。

 

先ずは現状を理解する

期間を設定し、サイトのアクセス状況の全体の大まかな推移を見てみます。
先ずは大きい期間で設定し、次に小さい期間へ推移を見ていきます。
そうする事で、全体の流れと詳細を把握する事が出来るはずです。
例えば全体の推移としては、右肩下がりだが、イベントがあった月より以降は、
再び数値を戻している、といった変動の関係性や理由が見えてきます。

 

レポートのストーリーを組み立てる

レポートを何のために使用するのか?提案したい、改善したい内容に合わせて、
トーリーを設計していく必要があります。

例えば、リニューアルの提案であれば、リニューアルする事の目的に合わせて、
その目的達成の為の施策が何なのか?その施策を行う上で参考とするべき指標は
何なのか?を定めて、その定めた指標に対する分析を中心に行う必要があります。

 

指標に必ず解説を記入する

Googleアナリティクスの指標をスクリーンショットで貼り付けたら、必ずその指標の
解説を入れるようにします。間違っても、スクリーンショットを貼っただけのレポートを
作ってはいけません。また、使用する言葉や単語は、なるべく素人の人でも分かりやすい
内容にする必要があります。

Googleアナリティクスでは、独特な単語がいくつもあります。例えば「セッション」や
「ページビュー」「直帰率」等、殆どの言葉は、馴染みのない人にとっては、正確には
分からない専門用語です。言い換える事が難しい場合には、なるべくその言葉の説明を
入れるようにしましょう。

口頭で説明すれば良いと思うかもしれませんが、担当者が後日、そのレポートを確認
した時、果たして言葉の意味を覚えているでしょうか?また、その資料を使用して、
同じ部署の別の担当者や、上司や部下へ説明する必要があるかもしれません。
または、メールで添付送信して、別の部署や協力会社が目を通す場合もあります。

後々、資料が一人歩きしても、意味が分かる内容にする必要があるのです。

 

どこが悪いのか?改善ポイントを明確にする

どの指標のどの数字が悪い為、どういった事が起きているのか?
具体的に提示する事で、その指標をどの様に改善すれば良いのか?
その指標がどうなれば、目的が達成出来るのか?明確な答えが見えて来ます。
具体的な数字の提案が無ければ、説得力に欠ける資料となってしまいますので、
出来る限り、目標数値や目安となる数値を提案する事がベストです。

 

ビジュアルで見やすく工夫する

可能であれば、指標上で重要な変化があった場所には目印等を付けて、それが何を意味
するのか、コメントを入れると良いでしょう。そうする事で、説明する必要も無く、
何故そうなったのか?がスムーズに伝わりやすくなります。

あくまで、資料が一人歩きした場合の事を考えて、分かりやすい工夫を行う事が大切です。

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目次を入れる

どのページに、どのような内容のレポートがあるのか、目次を作りましょう。
ここで、分かりやすくストーリーが繋がるように、全体の構成、ページの順序等の調整や
見直しを入れていきましょう。そうする事で、つじつまが合うようになり、
全体のクォリティがまして、レポートの信ぴょう性を高める事が出来ます。

誤字等のチェックも忘れないように、ここで一気に済ませてしまいましょう。

 

最後に締めを入れる

連絡先や締めの文章等を入れて、レポートを終了しましょう。そうする事で、
次回へのお仕事の依頼を受けやすくなりますし、レポート全体が引き締まります。
印象も良くなる事でしょうから、不要な場合を除いて、簡単でも入れるようにしましょう。

 

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