ウェブ解析士・テクニカルディレクター深沢のITブログ

WACA認定ウェブ解析士です。テクニカルディレクターとしてWebサイトの新規・改善・技術提案を行ってます。技術も解析も兼ね備えた提案力が私のウリです。

LPのレスポンシブ化とEFO(エントリーフォーム最適化)

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LP(ランディングページ)もレスポンシブ対応が必要か?

申し込み専用サイトを作成する場合には、LP(Landing Page)でサイトをデザインする事が多いと思います。

ユーザがスマホタブレットでアクセスする事が予測される場合には、LPサイトでも一般のサイトと同様に、レスポンシブ化を行い、スマホタブレットの表示に最適化を行う必要があるはずです。特に申し込みフォームには、より一層の配慮が必要になります。

スマホタブレットでは、画面やキーボードがPCと異なる為、PCと同じままのレイアウトで表示してしまうと、入力エリアや文字が小さく表示されてしまい、入力し難くなります。

 

表示の最適化

フォームのレイアウトに関しては、一般的にはdlやul、table等のタグでレイアウトしている場合が多いかと思います。レスポンシブでスマホ表示に最適化を行う場合、それらのタグに対して、cssで「display:block」に設定し、ブロック要素にしてしまいえば、スマホ用にレイアウトを調整しやすくなります。スマホ等の横幅の狭い画面でテーブルレイアウトを使用すると、極端に狭くユーザの操作性を損ねる可能性があります。

 

EFO エントリーフォームの最適化

LPの目的が、お問い合わせや申し込みであれば、入力フォームが必ずあるかと思います。複数ある入力フォームに、ユーザが自身で入力する必要がある為、入力する手間や時間等といった負担がユーザ側に生じます。あまりに負担が大きかった場合、ユーザが途中で入力を止めてしまい、お問い合わせや申し込みに至らないケースが多くなってしまいます。少しでも、その負担を軽減する必要があります。それがEFO(Entry Form Optimization)、つまり「エントリーフォームの最適化」になります。

 

■必須入力の項目を見直す

EFOの基本は、必須入力の項目を極力少なくする事です。必須入力の項目が多すぎると、ユーザは入力が嫌になり、入力を途中で止めてしまいます。また、取得しようとする個人情報の内容にも配慮しなければなりません。初対面の相手から根掘り葉掘り個人の情報を聞くのは、相手からすれば気持ち良いものではありません。ユーザの立場になり、入力してもらう情報は、出来る限り必要最小限にします。

 

jQueryによるバリデーションの実装

通常、入力フォームには、入力した内容に誤りがあるか、プログラムでチェックを行い、エラーを表示する、といった仕組みが実装されているはずです。php等のフォームで、一度情報をサーバーに送信し、画面のリロードを行ってエラー箇所を表示するタイプのバリデーションですと、読み込みに時間が掛かったり、何度も画面を読み込んでしまい、ユーザに不快感を与える可能性があります。また、一度入力した内容がクリアされてしまう様な仕様では、かなりの確立で、ユーザは入力を止めてしまう事が予想出来ます。

このような場合には、jQueryによる入力バリデーションを実装し、入力ミスがあるまま、送信ボタンを押すと、即座に入力ミス箇所を表示する仕組みを実現出来るようにします。こうする事で、何度も画面を読み込んだり、フォームがクリアされるようなストレスの要因を少なくします。

 

HTML5で新たに追加されたinput属性でUXを向上させる

HTML5による新しいinput属性は、スマートフォンタブレット等といったモバイル端末で非常に有効です。HTML5で新たに追加された、「tel」や「email」等の新しいinput typeを使用すれば、スマホから入力した場合に、自動的に電話番号入力用のテンキーになり、UX(User Experience)を向上する事が出来ます。

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HTML5で追加されたinput属性

HTML5で追加されたInput属性は、search、tel、url、email、datetime、date、month、week、time、datetime-local、number、range、color等、多数追加されましたが、telやemail以外のInput typeに関しては、対応していないPCブラウザも多数存在している為、無理に使用する必要は現時点では、ないかと思います。

 

UXを常に考えて設計する

ユーザからお問い合わせを得る為には、ユーザを突き動かす体験や工夫が必要になります。ユーザの気持ちになる事で、その施策が見えてきます。直接会って会話が出来ないウェブでは、出来る事が限られてきます。限られた中で、最大の努力が出来れば、必然的にUXも向上し、ユーザが申し込みたい、と思えるようなサイトに仕上がるのではないでしょうか。今日も明日も、PDCAで頑張りましょう!

 

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