ウェブ解析士・テクニカルディレクター深沢のITブログ

WACA認定ウェブ解析士です。テクニカルディレクターとしてWebサイトの新規・改善・技術提案を行ってます。技術も解析も兼ね備えた提案力が私のウリです。

アンカーテキストは適切か?Search Consoleを活用する

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サイトを作成する上で、リンクは当たり前の様に存在しています。

但し、意外と見落としがちなのが、アンカー(リンク)テキストです。

リンクはただ単に目的のページに遷移出来れば良いというものではありません。

アンカーテキストが、遷移先のページの内容にふさわしいものか、

きちんとチェックする必要があります。

 

Google Search Consoleでアンカーテキストを確認する

作成したサイトのリンクを一つ一つ確認するのは、困難です。

その場合、最も簡単なのは、Google Search Consoleで調べる事です。

www.google.com

 

Google Search Consoleには、リンクの一覧を表示する便利な機能があります。

Google Search Consoleの左メニューの「検索トラフィック」の中に、

「サイトへのリンク」の項目があります。

更にそのページの中に「データのリンク設定」の項目があり、

その項目の中に「>>詳細」ボタンがあります。

この詳細をクリックすると、「アンカーテキスト」のページが表示されます。

 

アンカーテキストにきちんとキーワードが含まれているか? 

この「アンカーテキスト」には、サイト内のアンカータグに記述された

テキストが一覧表されていますから、これを確認する事で、

アンカーテキストが適切か?ばらつきやゆらぎはないか?確認する事が出来ます。

確認してみると、意外と「何だこれは!?」というテキストがあるものです。

アンカーテキストはSEOにも影響しますから、しっかりと設定する必要があります。

遷移先のページの内容を表した、ユーザーに分かりやすいテキストになっているか?

キーワードの設定は適切か?今一度確認してみましょう。

 

見落としがちなグローバルメニューやフッターリンクも要チェック! 

特に、CSSで装飾されたグローバルメニューや目立たないフッターリンクは

見落としがちです。注意しましょう。

また、画像に設置されたリンクの場合には、alt属性も一緒に見直しましょう。

こうして細かいPDCAを日々繰り返して行く事で、サイトの価値が高まっていきます。

意外と使えるGoogle Search Consoleを最大限に活用しましょう。

 

lp.sts.tokyo

 

アクセス解析で最も重要な指標とは?

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サイト運営管理者や業者であれば、Google Analyticsの様なアクセス解析

非常に身近なものだと思います。

クライアントが特に気にするのは、多くの場合「ユーザー数」だと思います。

しかし、アクセス解析を行う管理者や業者の立場であれば、単純なアクセス数

だけをフォーカスした発言やレポートを提出するのは、ナンセンスです。

 

アクセス解析で最も大切な事とは?

サイトの目的やゴールによっても異なりますが、アクセス解析で共通して最も

重要な事があります。それは指標の数値に対する「質」です。

アクセスが沢山あれば、勿論それに越した事はありません。しかし、単純な

数値の多さに喜ぶのは、一喜一憂であり、事実を見ていない事になります。

言ってしまえば、単純な流入の数値なら、Adwords等のリスティング広告

出稿すれば、幾らでも増やす事が可能です。つまり、量より質という事です。

では、指標の数値の質を、どの様に見極めれば、良いのでしょうか?

 

各指標の質を見極めるデータとは?

GoogleAnalyticsの各指標の詳細画面には、様々な詳細なデータが、表の中に

表示されているかと思います。

その表の中には、「平均滞在時間(セッション時間)」や「直帰率」「離脱率」

と言った細かいデータがあります。

これらの細かいデータと照らし合わせて、その指標の有効性を見るのです。

どんなにユーザー数が多くとも、これらの数値が悪ければ、信憑性に欠けます。

例えばGoogleから3,000、Yahoo!から3,000のユーザー数があったとします。

一見、GoogleYahoo!からも同じだけのアクセスがあった、と言えそうです。

しかし、表の中に表示された「平均滞在時間」や「直帰率」を良く見てください。

例えば、平均滞在時間の項目がGoogleは30秒、Yahoo!が1分30秒だった場合、

これを「同じ」と言って良いでしょうか?

もし、「直帰率」の項目が、Googleが80%だった場合、800人のユーザーを、

ユーザー数としてカウントする事が適切でしょうか?

こうして「量より質」の指標の見方で、データの信憑性を疑う事が大切です。

 

アクセスしたユーザーの行動をイメージする事が大切

単純な指標の数字に一喜一憂左右されるのではなく、それらのユーザーが、

実際にサイトの中で、どの様に行動しているのかを知る事が大切なのです。

アクセス解析のデータの見方を少し見直してみては如何でしょうか?

 

www.g-madoka.com

 

Googleマップ、クチコミやローカルガイドを活用する

ウェブ上で、会社やお店の場所を紹介するのに、Googleマップを埋め込む事は、
今では当たり前になりました。スマートフォンも普及し、拡大地図を利用すれば、
そのままスマホGoogleマップアプリで連携し、ルート案内等が利用出来る為、
ユーザーにとっては、非常に便利な機能です。

 

Googleマップでは、ロケーションの詳細を紹介する為に、クチコミや写真といった
情報、「リスティング」を、ユーザーが自由に掲載する仕組みになっています。
これらの情報によって、Googleマップは利便性の高い機能を提供する事が出来ます。
設定出来る基本的な項目は、名前、住所、カテゴリ、電話番号、ウェブサイト(URL)、
営業時間等です。

 

これらの情報をきちんと入力、登録しておくと、Googleマップのアプリだけでなく、
Google検索した際にも、検索結果の右カラムに情報が大きく表示されます。
SEOが不十分で、自社や自店舗の情報が上位表示されなくても、マップエンジン最適化で
Googleマップをしっかりと活用しておく事で、アクセス数を増やす事が期待出来ます。
必要最低限の情報は、予め自身でGoogleマップ上に掲載しておく事が好ましいと言えます。

 

また、これらの情報を掲載してくれるユーザーの中には、「ローカルガイド」という、
Googleマップのリスティングを多数掲載しているユーザーが存在します。
レベルは1~5まであり、レベルの高いローカルガイドが、クチコミや写真等を
掲載すると、優先的にその情報が表示される場合があります。つまり、レベルの高い
ローカルガイドにクチコミを掲載してもらえる工夫を考える事も大切です。

 

店舗であれば、ローカルガイド優待等を行っても面白いですし、宣伝にもなります。
例えば、ローカルガイドの方にお店に来店してもらい、クチコミを書いて貰う事で、
何かしらの特別サービスを提供するという具合です。

 

また、ローカルガイドは、Googleマップからの様々な質問に答える事があります。
例えば、

「車椅子用の入り口はありますか?」「有機食材はありますか?」
「グループで楽しめるお店ですか?」「辛い料理はありますか?」
こういった質問の答えがデータとして蓄積され、ユーザーの検索結果に反映されています。
店舗の施設やサービスを充実させて、検索結果に多くの情報を表示出来るように
工夫する事で、問い合せや、訪れる顧客の数を伸ばす為の施策の一つと言えます。

 

店舗等の宣伝や顧客の流入を考えた場合、今やウェブだけの施策では全く足りていない、
という事実を、我々は肝に銘じる必要があります。
今後は、SEO同様に、MEO(マップエンジン最適化)も、予め行っておく事が重要です。

 

Googleマップは、マーケティングの重要なツールの一つです。特に実店舗や事業所が存在している場合には、その情報を正確に掲載する必要があります。

現在では、店舗であれば、店の混雑状況が時間別に表示されるようになっています。

これらは、端末の位置情報から集められた統計的なデータによって分析、提供されています。これらの機能の進化に合わせて、施策を柔軟に変化させる必要があります。

ウェブの施策にばかり気を取られがちですが、しっかりと実用的なサービスを見極め、
マーケティングに活用していく必要があります。

 

www.iou-in.com

 

Webサイトの運営上で必要なサービスやツールを活用する

今やWebサイトを公開し運営していく為には、外部ツールの活用は必須となりました。

我々ウェブ業界では、当たり前に行っている事ですが、これらを知らないクライアントや
管理者が多く、Google Analyticsの画面を見せて、「こんな凄いツールがあったんですね!」
等というやり取りをしていると、改めて知らない人が多いんだな、と気付かされます。

今回は、ウェブサイトの運営で今や必ず必要と言っても過言ではない、外部サービスやツールを掲載したいと思います。

 

Google Analyticsアクセス解析

Google アナリティクス公式サイト - ウェブ解析とレポート機能 – Google アナリティクス

先ずは、これがないと話にならない!という程定着したのが、Google Analyticsです。

テーブルレイアウトが懐かしい15年程前までは、cgi等のスクリプトをビーコンで仕込んで、
アクセス数を計測していました。本当にアクセス数だけが計測できるような
シンプルなプログラムです。今ではGoogle Analytics(アナリティクス)が主流です。

ソースにJavaScriptを記述するだけで、アクセス数、OS、デバイス、画面解像度、属性、
サイト内での行動、参照元、キーワード等、ありとあらゆる細かい情報を蓄積、データ化し、
グラフ等のビジュアルで確認する事が出来ます。

Google Search Console(旧ウェブマスターツール)

Google Search Console

ウェブサイトの状態や問題点、クローラー(ロボット)の巡回状況など、Google検索から見た
ウェブサイトの様々な情報を表示、アドバイスしてくれます。Fetch as Googleを使用すれば、
サイトが更新された場合に、強制的にクローラーに巡回させる事が可能です。

また、Analyticsで拾いきれなかった検索トラフィックを確認したり、サイトマップを登録したり、
SEO上、重要な機能もありますので、Analyticsと同時に、登録する様にしましょう。

 

Google Adwords及びYahoo!プロモーション広告

検索サイト広告を設定し、広告を表示させる事も、サイトへの流入を増やす事で大切な
施策の一つとなります。予算があれば、SEOが弱く、検索エンジンにIndexされない期間や、
キャンペーン等の告知に、検索サイト広告等で流入を増やすのも手です。

 

Google モバイルフレンドリーテスト

モバイル フレンドリー テスト

ウェブサイトが、スマートフォン等のモバイル端末の表示に対応しているか?テストを行い、
改善点を指摘してくれるツールです。モバイルファーストの時代、レスポンシブ化は、
SEOにも影響する重要な施策ですので、対策を行っておきましょう。

 

Google Page Speed Insights

PageSpeed Insights

Googleが無償で提供する、ウェブサイトの表示速度を検証するツールです。

ウェブサイトの表示の速さは、サーバーのレスポンス、キャッシュ、コードの記述方法、
画像等の埋め込み要素の最適化等、複数の要素で決まってきます。これらの要素が、
サイトの読み込み速度にどの様に影響しているか?点数で評価してくれるのが、このツールです。
100点を取るのは難しいですが、70点以上を目標に、サイトを調整しましょう。勿論、
ウェブサイトの表示速度は、SEOにも影響してきます。

 

ソーシャルボタン

今や、ウェブで最も需要な位置づけになったソーシャルメディアへの対応も大切です。

基本には、Twitterウィジェットを表示したり、複数のシェアボタンを各ページに
配置するといった対策が主です。ソーシャルメディアとサイトの連動性を高めましょう。

 

ウェブサイトは、作る事、公開する事よりも、運営が最も重要な作業です。

ウェブサイトが運営フェーズに入ったら、再度確認してみましょう!

 

www.momijitei-reien.com

 

最も簡単な既存サイトのレスポンシブ化の方法

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既存サイトのレスポンシブ化は、悩みの種の一つです。

自分自身でコーディングしたサイトなら、マークアップも見慣れており、やりやすいかと思います。

しかし、他人が作成したサイトだと、一筋縄では行きません。

ここでは、初心者の方向けに、最も簡単でシンプルな既存サイトのレスポンシブ化の手順を掲載します。

 

既存サイトのレスポンシブ化を行う際には、先ずは下記の手順で準備しながら、進めていきましょう。

 

【最も簡単な既存サイトのレスポンシブ化の手順】

1. マークアップを綺麗にする

全てのHTMLマークアップを、w3cに準じた、綺麗なマークアップに整えます。

一番最短でレスポンシブ化を行いたいのですが、

レスポンシブ化を行う上でマークアップを綺麗にする事は、どのサイトでも共通で必須ですので、ここは手を抜かずに、しっかり正しい文法でマークアップを行いましょう。

 

2. CSSにメディアクエリーを追記する

既存のCSSに、メディアクエリーを追記します。

複数のCSSが読み込まれている場合には、構造部分となる(例えばcommon.cssの様な)CSSに追記します。

@media screen and (max-width: 640px) {
/*-- このコメント行の下に、スマートフォン用のCSSを記述 --*/
body {
width: 100%;
margin: 0px;
font-size: 1em;
text-align: center;
}
img {
max-width: 100%;
height: auto;
width /***/:auto;
}

}

@media screen and (min-width: 641px) {
/*-- このコメント行の下に、既存のPC用のCSSを全て入れる --*/

}

CSSの追記は、基本的には、たったこれだけで完了です。

コメントタグに記載していますが、一つ目のメディアクエリーには、

スマートフォン用のCSSを別途、追加で記述する必要があります。

二つ目のメディアクエリーの中には、

既存のCSSをカット&ペーストして入れる必要があります。

CSSが、メディアクエリーの{}で全て囲われている事に注意してください。

例えば、下記の様になります。

@media screen and (min-width: 641px) {
/*-- このコメント行の下に、既存のCSSを全て入れる --*/

body {
margin: 0;
padding: 0;
}

}

 

{}がダブって見えますので、分からなくならないように注意しましょう。

ここまで設定すれば、ブラウザウィンドウを伸縮するか、レスポンシブビューに

切り替えれば、ウィンドウの横幅が640ピクセルを堺に、

CSSが切り替わる様子が確認できるはずです。

 

3. Viewport(ビューポート)の設定

CSSの調整が完了したら、最後にHTMLの<head></head>セクションに

Viewportの記述を入れます。

<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

上記一行のみです!

Viewportの詳しい説明は、ここでは省かせていただきます。気になる方は、Google等で検索して調べてみてください。

 

ここまでできたら、ご自身のスマホタブレット等で確認して見ましょう!
目視や実際の操作を行いながら、スマホ用のCSSを調整しましょう。
Google Chromeの検証ツールのレスポンシブ表示を使用すれば、スムーズに作業が出来ます。

問題無ければ、作業は終了です。最後に念の為、Googleのモバイルフレンドリーテストを
実行しておきましょう。

モバイル フレンドリー テスト

 

既存サイトのレスポンシブ化、とっても簡単でしたよね?

 

hojyo-e.co.jp

Google Adwordsの予算と表示を最適に調整する

Google Adwordsの広告を最適化する

Google Adwordsで広告を表示する場合、多くはキーワードに対する入札金額を
「自動設定」にしている場合が多くあります。自動設定は、沢山あるキーワード
の予算を自動で調整してくれる為、手間が掛からず便利です。

しかし、単価を自動入札に設定しておいたら、気が付いたら1日の予算を全て
消化していた!という事も少なくありません。履歴を良く見てみると、1クリック
辺りの金額が思っていた金額より高かった、という事に気が付きます。

便利で確実な自動入札ですが、その金額が本当に適正なのかどうかは、キーワードや広告の内容によっても異なってきます。

 

最初のページに広告が表示されない!落とし穴「First Page Bid」

注意しなければならないのが、キーワードに対する上限金額が低すぎれば、
「First Page Bid」を下回る可能性があります。このFirst Page Bidは、検索結果
の最初のページに広告を表示する為の最低金額で、キーワードに対する上限金額が
このFirst Page Bidの金額を下回った場合、検索結果に広告が表示されない可能性が
あります。First Page Bidの見積額を下回った金額を設定した場合、直ぐに警告が
予算設定の枠の下に表示されますので、見積額に修正する事で、この問題を回避
できます。

最初のページに広告が表示されるようにする

 

First Page Bidの入札額の変動に注意する

暫く運用を続けていると、設定した入札額が、First Page Bidの金額を下回っている
場合があります。毎日確認する必要はないかもしれませんが、日々運営の中で確認し、
異常がないか?きちんと広告が表示されているか?平均掲載順位は何番目か?
確認するようにすると良いでしょう。

 

キーワードの設定方法「キーワード マッチタイプ」

キーワードの設定方法は、通常文字列で入れているかと思います。例えば
新製品の様な、名称が一般的に認知されておらず、検索エンジン上で殆ど
検索された事が無いフレーズだった場合、「検索ボリュームが少なすぎます」
と警告が表示されます。この場合には、「完全一致」もしくは「フレーズ一致」
が使用出来る「キーワード マッチタイプ」を使用します。

例えば「ウェブ解析士」という言葉で設定した時に検索ボリュームが少ない
という警告が表示された場合、キーワードにマッチタイプを使用します。
記述方法は[ウェブ解析士]と記述すれば、完全一致になります。フレーズ一致
を使用する場合は"ウェブ解析士"と記述します。+ウェブ +解析 等と記述すれば
部分一致も使用できますが、部分一致を使用すると、「ウェブ」や「解析」と
いった単語単位で広告が表示されてしまう為、注意が必要です。

キーワードのマッチタイプについて - AdWords ヘルプ

 

ウェブ解析士は、検索エンジン広告に対するキーワードや予算を最適化する事で、
広告コストに対するパフォーマンスを最大限に引き出し、同じ予算内でより多くの
コンバージョンを得る工夫や努力を行う必要があります。

 

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www.fukumemo.com

 

指標だらけの「Googleアナリティクス」は何処を見れば良いか?「Googleアナリティクスの見方 ~ユーザー編~」

指標だらけの「Googleアナリティクス」は何処を見れば良いか?

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【全てのレポートを見る必要はない】

Google アナリティクスは非常に細かいサイトのアクセス解析を行ってくれます。ここまで項目が多いと、見るのも大変ですし、どういった意味があるのか?分からなく なってしまいます。しかし、通常のサイトであれば、その全てを見る必要は全くありませんし、大体、毎回見る部分は決まってきます。

では、何処を見れば良いのか?また、どの様に理解すれば良いのか?それを探っていきます。今回は「ユーザー編」です。

 

ユーザーの大まかな動きを把握する

先ずは、ユーザーの大まかな動きを把握しましょう。

Google アナリティクスのレポートに一番最初にアクセスすると、ユーザーサマリーが表示されます。その中の内訳は、「ユーザー」「ページビュー数」 「ページ/セッション」「平均セッション時間」「直帰率」「新規セッション率」と表示されているはずです。これは、全体のアクセスを司る指標と思ってください。このビューで特に見る指標は、「ユーザー」「ページビュー数」「直帰率」「新規セッション率」です。「平均セッション時間は見ないの?」等と思われるかもしれませんが、このユーザーのビューで表示される平均セッション時間は参考にしません。何故なら、「直帰したユーザー」のセッション時間を省いて計算が出来ない為です。直帰したユーザーのデータが含まれる指標は、切り離して考えるべきです。

■ユーザー

「ユーザー」の数が、1,000であれば、「大体1,000人の人が、設定した期間にサイトにアクセスしている」という理解で良いと思います。しかし、これ単体で見るべきではありません。上記で説明した、直帰したユーザーのデータが含まれる為です。その為、もう少し指標を追加し、計算しながら、「知りたい事実」を見ていく事にします。

■ページビュー数

「ページビュー数」を見れば、そのユーザーが実際に閲覧したページの数が出ています。「ページビュー数」が2,000だとしたら、「1,000人の人が、大体1人2ページ見ている」と解釈が出来るはずです。しかし、この指標も、「直帰率」の影響を受けます。もし、「直帰率」が50%だとしたら、「1,000人の内、半数が最初にアクセスしたページで帰ってしまった」という事になります。そうすると、ページビュー数の考え方も変わり、「1,000人の内、500人が最初にアクセスしたページで帰ってしまい、残りの500人の人が、1,500ページを閲覧し、1人あたり平均3ページを閲覧した」という事になります。このように、直帰したユーザーの数を引いて考えると、見えない事実が見えてくるはずです。

直帰率

直帰率」は、サイトに訪れて、そのページだけ見て直ぐに帰ってしまうユーザーの割合です。直帰率が「高い・低い」は、サイトのコンテンツやサイトの設計、広告による影響を大きく受けます。例えばLP型のサイトであれば、大体が1ページだけの構成の為、必然的に直帰率が上がります。また、AdWords等の広告を掲載していれば、様々なキーワードでアクセスが増える為、直帰率が上がります。ですので、直帰率の「高い・低い」は、一概に良い悪いとは言えません。もし、設定したキーワード通りに集客が出来ていない事によって引き起こされた直帰率の上昇や、サイトのコンテンツに魅力がない、サイトの設計に問題がある、等で離脱してしまっているのであれば、原因を詳しく探る必要があります。

■新規セッション率

「新規セッション率」が「50%」だとすれば、全体の半分がリピーターであると解釈が出来ます。しかし、新規セッションとリピーターについては、もう少し詳しく見ていく必要がありそうです。それは、後ほど詳しく紹介する「ユーザーの行動」で見ることにします。

 

ターゲットの地域

画面左側に「地域」という項目があります。この項目をクリックすると、更にメニューが展開し、その中に「地域」が再びあります。この地域では、ユーザーがどこからアクセスしているか、大体の場所を把握する事ができます。

地域の指標を開くと、初期状態では国別になっていますので、データのテーブルの上にある「プライマリディメンション」で「市区町村」に切り替えれば、日本の 何処の地域からのアクセスか?より詳細を見る事が出来ます。ここで得られるデータは、あくまでユーザーがアクセスした際に使用した回線に依存します。その 精度は余り高くありませんし、大体の地域しか把握できません。また、職場からなのか?自宅なのか?移動中なのか?まで細かく行動パターンに応じて分析する 事が出来ませんので、大体の目安と思ってください。

 

ユーザーの行動

ユーザーの行動を見ていきます。画面左側に「行動」という項目があります。この項目をクリックして展開すると、「新規とリピーター」というメニューがあります。期間内で、新規に訪れた人の数と、リピーターの数がひと目で分かります。

しかし、この指標の特徴は、累積データであるという事です。その期間に新規だったユーザーも、別の期間で見れば、リピーターになっているかもしれません。また、別の期間では、新規とリピーターの割合が変化しているかもしれません。

こういった累積的なデータは、その期間だけを見ても、意味合いが薄れてしまいます。その場合には、別の期間と比較して見る事が出来ます。もし、集計期間が1週間単位であれば、画面右上の集計期間が表示された日付の欄をクリックします。すると、集計期間を設定するカレンダーが表示されますので、「比較」というチェック・ボックスにチェックを入れます。すると、その下に、期間を入力するフォームがもう一つ表示されます。そのフォームに、比較対象とする先々週の日付を入力します。「適用」を押せば、先週のデータと先々週のデータを比較して見る事が出来ます。これで、新規とリピーターが期間毎に、どの様に推移し、どの様に変化するのか?を知る事ができます。

この様に同じデータであっても、期間を比較して見る事で、別の事実が見えて来ます。

 

ユーザーの環境

画面左側の「ユーザーの環境」の項目をクリックすると、展開したメニューの中に「ブラウザとOS」があります。具体的には、どのような端末でサイトにアクセスしているかが、分かるわけです。

表の上の「プライマリディメンション」を「オペレーティングシステム」に切り替えます。この指標で、デスクトップパソコンなら、Windowsなのか、 Macなのか?スマホタブレット含む)ならiPhoneiPad)なのか?Androidなのか?が大体分かるようになっています。もし、 Windowsが500、Androidが250、iOSが250であれば、全体のアクセス1,000の内、半分がデスクトップPCからのアクセス、半分が、スマホタブレット含む)からのアクセス、その内、iPhoneiPad)が250、Androidが250、という解釈になります。

スマホタブレットのより詳しい内訳を見る場合には、左側の「モバイル」の項目を展開し、サマリーやデバイスの指標から、見る事が出来ます。

 

ユーザーの項目だけでも、かなりの数の指標がありますが、通常、実際に使用する指標の数は限られています。サイトの特性に合わせ、普段使用する指標を決めてアクセス解析すれば、問題ないはずです。大切なのは「指標から、何を理解するか?」という事になるかと思います。

次回は「集客」を見ていきます。

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www.kawasaki-seihu.com